2年前(2017年)のこと。
元・金沢21世紀美術館館長の秋元雄史氏が、
10年間金沢で暮らした体験を綴った
『おどろきの金沢』を読んで驚いた。
「これって、自分が住んでいる金沢のこと?」
氏は金沢で働きつつ(美術館元館長!)、
寺町の町家に住んだり、犀川で釣りをしたり、
「道具屋」と呼ばれる骨董屋に足を運んだりして、
金沢で生活を楽しみ、よそ者でありながら金沢に
溶け込んでいる。
うらやましい!
さらに驚いたのは、
秋元氏が描く生活の場としての金沢が、
ひたすら美しいことだ。
雨が多いせいか、光が弱くてしっとりしている。
陰影が美しく、歩いていて気持ちがいい。
冬の寒さをしのいだ後に訪れる春の暖かさは格別だ。
4月、5月の光の美しさは喩えようがない。
すばらしい!
自分が住んでいる金沢って、こんなすごい町なんだ。
よし、決めた!
金沢を旅しよう。
金沢に住んで10年。
でも、あまり金沢のことを知らない。
ずっとよそ者のままだった。
だから、金沢を旅して、金沢に溶け込みたい。
めざすは、心がちょこっとほこっとする旅。
名づけて「おじさんの金澤」。
ーーーというのが、このサイトのURL、
uncle-kanazawa.com。
あれから、いろんな金沢を旅してみました。
(つづく)
コメント
[…] 「おじさんの金澤」の旅第一回目は、加賀宝生流の能楽にしよう。 […]