金澤町家で味わう「黒豆かん」ー「豆月」

おじさんの金澤

「豆月」はひがし茶屋街のはずれにある金澤町家。

当店の絵はがきです

お客は誰もいないようだ。
靴を脱ぎ、座敷に上がる。
「お好きなところにどうぞ」
奥から女の人の声がした。

庭が見える場所に腰を下ろす。
さあ、何を食べよう。

あれこれ迷いながら「豆月」定番の黒豆かんと加賀棒茶を選んだ。

注文を終え、今度はゆっくりメニューを読む。
豆のスープが店のもう一つの定番メニューだ。
まあ、さっき昼ごはん食べたばかりだしな。
そうこうしているうちに、注文の品がお盆で運ばれてきた。

加賀棒茶は、香ばしいほうじ茶。
今日は甘さ対策として注文した。
ガラスポットにたっぷり入っていて心強い。

黒豆かんはツヤツヤ輝いている。

いただきます。

豆も寒天も、それじたいは甘くない。
黒みつの濃厚な甘さが黒豆、寒天の淡白な味を引き立てるのだ。
少し固めの黒豆とツルッとした寒天の歯ごたえを同時に味わう不思議な感じも楽しい。

黒みつにからめ、2、3口味わったら、加賀棒茶で口内の甘みを洗い流す。
ここは、香ばしく熱いお茶が頼もしい。
そして、また、黒豆かんを口に運ぶ。
黒みつは濃厚だがすっきりした甘さだ。
少し単調になりかけたら、きな粉をかけると、
また違った味わいを楽しめる。

目の前には、手入れの行き届いた小さな庭が見える。
その手前には風流な床の間が設え(しつらえ)てある。

日曜の昼下がり。
誰もいない町家の座敷で
甘味に浸るぜいたくな時間・・・。

さて、もうひとつのお楽しみは家に帰ってから。
おみやげで買った「いちじくシフォンケーキ豆腐入り」を食後のデザートにした。

豆腐が入り、口中でとろけるシフォンケーキ。
歯ごたえがあるのは練りこまれたいちじくの粒だ。
その甘さがアクセントになり、コーヒーの苦味に合う。
(コーヒーはもちろんcowry coffee!)

う〜ん、明日から、また仕事がんばろう。
甘味はそんな元気をくれる。

豆月

そこは、あったかいひだまりのような隠れ家のような場所でした。

次回、いよいよ、cowry coffee(カウリー・コーヒー)

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