花は桜。

金沢・柿畠・2018年春
そして春の使者。
桜が春を連れてくる。
3月。
年度末のねぎらいとして配られた、
富山の老舗料亭「五万石」謹製の松花堂弁当。
ふたをあけると、
間仕切りの一番左上にいちごといっしょに、
桜もち一つ。
---春を見つけた。
3月24日、名古屋では桜が咲いていた。
しかし金沢では、桜はまだ咲かない。
金沢ではまだつぼみだ。
金沢の開花予想は3月30日。
そして満開は4月7日と、もう少し先なのだ。
せめて、桜もちで一足早く春を感じよう。
葉っぱをはがし、一口かじる。
塩漬けされた桜の葉のしょっぱさと、
小豆餡のやさしい甘さを、
桜色の餅のねっとりとした歯ごたえとともに味わう。
4月になれば、兼六園はもとより、
しいのき迎賓館から21世紀美術館、
そして柿畠の用水沿いまで、桜色に染まる。
4月で56歳になる。
よくここまで無事に生きてこられたなという感謝と
今年度はどんなことがあるだろうという期待感を胸に、
満開の桜の木の下、花と酒に酔いたい。
春よ来い。
来年も、再来年もずっと...。