DX人材育成は「ネオラッダイト」な人たちの覚醒から❗️〜『はじめてのAIリテラシー』(1)

めざせ!AI スペシャリスト
金沢城公園に隣接した鼠多門・鼠多門橋。いい散歩コースだ。

技術評論社から2021年7月に出版された
『はじめてのAIリテラシー』
を通読した。

本書は、文科省の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」に準拠して書かれたテキストです。この制度は、大学、短大、高等専門学校に正規の課程として置かれます。

とあるように、
本書は学校の講義のように全14講で構成され、
AIというよりは、
ITやDX全般の基礎知識を解説していて興味深い。

手始めに、
第1講「AIリテラシーとは」では、

AIに接する心構えとして、

人間にはものに愛着を感じるELIZA効果(*)もあるので、
Alという言葉を大切に扱ってほしい、

と説いている。

 ELIZA効果(イライザこうか)は、意識的にはわかっていても、無意識的にコンピュータの動作が人間と似ていると仮定する傾向を指す。 これは、プログラミングの限界の自覚とプログラムの出力を生む動作との微妙な認知的不協和の結果とされる。(Wikipedia より)

心構えといえば、
以前、

「AIが進化すれば自分たちの仕事が奪われる!」

とちょっとした騒ぎが起こったが、
おなじことがイギリスの産業革命の時代に起こっていて、
失業の恐れを感じた労働者が、
各地で機械の打ち壊しを行った。

それを「ラッダイト運動」というが、
AIやDXは難しいもの、得体の知れないもの、自分や自分の仕事には縁遠いもの、
という先入観を持って、自ら学ぼうともせず、受け入れようともしない考えを、
それにちなんで、
「ネオラッダイト」と呼ぶ。

そういうAI(やDX)アレルギーを持つ人たちに「覚醒」してもらおうと、
いま、各企業が血眼になっているのだ。

具体策として、

国家試験の「ITパスポート」合格者目標○○人!

というのが主流だが、
その前に、
全社員に本書を配って勉強会をすればいいのでは、
と思う。

最初の一歩としておすすめしたい。

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