「飲酒は『習慣』ではなく『薬物依存』だ」
アレン・カー著『禁酒セラピー』の一節だ。
あなたが思っているより、お酒はヤバい。
夕食時、無意識に空ける缶ビールのプルトップ。
炭酸の刺激が喉に心地いい。
仕事終わりの一杯。生きててよかった。
お酒は、がんばった自分へのごほうびだ。
そうやって20歳から30年以上、ほぼ毎日飲み続けてきた。
これは、自覚のないアルコール中毒、
つまり、常習性の「薬物依存」だ。
そこで、カーはいう。
「お酒を止めるのは、意志の力ではなくて、『理性』だ」
「理性で、お酒は薬物で身体に悪いことを理解することだ」
たしかに、
「やめよう」という意志の力だけではやめられなかった。
理性で、
「お酒は自分にとってよくないものだ」と納得しないと永遠にやめられない。
お酒を飲んでほろ酔い気分になるのは楽しい。
いやなことも忘れられる気がする。
でも、いい気分なのはそのときだけ。
飲んでいやなことがなくなるわけではない。
酔えば、その後何にも手につかないし、
飲み過ぎれば、翌日は二日酔いに苦しむ。
そうやって、今までどれだけ人生をムダにしてきたんだろう?
「この世の中で最も貴重な資源は『時間』だ。」
(ホリエモンこと堀江貴文『本音で生きる』より)
完全に禁酒することはできないかもしれない。
でも、これからは、
飲んで酔って、なんとなく時間を使うのはやめよう。
意志ではなく、心からそう思えた。
その日、家にあるお酒を全部捨てた。
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[…] そんなとき、偶然、ある本に出会ったのです。(つづく) […]