あらゆる本は、
わたしたち読者(50代文系出身者)を買いかぶっている。
そもそも、
PCのことなんてなにひとつわからないのだ。
Excelの操作さえ、おぼつかないレベルだ。
だから、
専門用語を一度説明したからといって、
別の章でいきなり説明なしで使わないでほしい。
よく、翻訳ミステリを読んでいて、
「実はイドリスがあのとき合鍵を・・・」
などというくだりで、
「イドリスってだれやったっけ?」
となることがある。
カタカナ名の登場人物だらけで、それをいちいち覚えてられるか!
それとおんなじで、
専門用語いっぱいあって(横文字もある!)、それをいちいち覚えてられるか!
なのだ。
なので、
いままでレビューでベタぼめの本を買って、
そのよさを実感したことがない。
そもそもレビューするくらいだから、
その人は「わかっている」人で、
読む側(わたし)は「なにもわからない」人なのだ。
だから、
買った本は未読のままどんどん積み上がっていく。
目に入ると心が痛むから、
いつかこの本がわかる日が来る!
そう唱えながら、ダンボールに入れたりして。