今回は、2章「パーセプトロン」。
1957年、アメリカのローゼンブラットが考案した「パーセプトロン」。
このシンプルなアルゴリズムが、
いまブームの「ディープラーニング」の基本だ。
このパーセプトロンで、論理回路が表現できる。
ANDゲート(論理積)とか
ORゲート(論理和)って、
集合のベン図を思い出す。
(習ったの中学だっけ? いまは高一で学習するというけど)。
ただ、一層の単純なパーセプトロンでは、
AND、NAND、ORゲートは表現できるが、
XOR(排他的論理和)ゲートは表現できない。
しかし、層をひとつ増やすと(二層と呼ぶ)、
表現できるのだ。(下の図の右)
つまり、層を深く(ディープに)していくと、
より柔軟な表現が可能となる。
さらに多層のパーセプトロンは、理論上、
コンピュータを表現できるほどで、(*)
それが「ディープラーニング」へとつながっていく。
ステキな短編小説を読んだみたいだ。
この章を読むだけでも、価値がある。
AIを学習する、すべてのひとに勧めたい。
ただ、これだけでは終わらない。
本書のメインは「ゼロから作る」こと。
さっそく、コードが出てくる。
コードをそのまま、グーグル ・コラボに写経し、
さらにルーズリーフに書き写す。
Python の学習もあわせてやっていく。
実際のコードを納得いくまで調べるのだ。
この作業は文系でも面白い。
変数、数値計算、if文、関数に加え、
Numpyの配列、sum関数など、
カンタンだけどひとつずつ確認していく。
重み、バイアス、線形と非線形。
重要な概念もてんこ盛りで、
もうおなかいっぱい。
きっとこの本は、自分を新しい世界に連れて行ってくれる。
本を閉じながら、
そう確信した。