2020年9月26日、土曜日。
久しぶりに大勢の前で、
「AI(人工知能)」についてお話する機会があった。
発表用スライドは20枚。
多くの書籍を参考にしたが、
役立った本を2冊紹介したい。
1.文系おじさんが読むべき最初の一冊は?
これは、即答で、
『人工知能は人間を超えるか〜ディープラーニングの先にあるもの』だ。
著者の東京大学大学院教授・松尾豊氏は、
日本でAIの第一人者といわれ、
日本ディープラーニング協会の理事長や
ソフトバンクの社外取締役などを務めている有識者だ。
本書は、
「AIってなんだ?」
という、非エンジニアの超初心者向けに書かれたもので、
AI全体のパースペクティブをとらえるのには、
いまでも最適だと思う(おすすめは、Kindle版!)
2.次に読むべき一冊は?
わたしも失敗したが、
ちまたで
「小中学校でプログラミング授業が始まる」(*1)
だとか、
「2025年までにはすべての大学のすべての学科でAIが必修になる」
とかいうニュースに、
「こうしてはいられない!」
と、いきなりプログラミング言語を習得しようとした。
でも、いまならそんな自分に言いたい。
「いまさらキャリアチェンジして、エンジニアにでもなるつもり?」
たしかにモノを作るには道具がいる。
その道具の使い方を知らなければ何もできない。
しかし、道具は手段であって目的ではない。
しかもノーコード時代がそこまで来ているのだ(*2)
非エンジニア向けのPython (*3)本が、山ほど出回っているが、
そんなハズレくじを手に取る前に、
巣籠悠輔著『ビジネスパーソンのための人工知能入門』
をおすすめしたい。
今回の発表用スライド作成で、
「絶対、専門用語を使わない!」
という方針を貫いたが、
それができたのはこの本のおかげだ。
中小企業診断士は評論家ではない。
最新技術のニュースに振り回されないためにも、
まずはこの2冊から足元を固めてはいかがだろう。