金沢市のあるベンダーの社長がこう言われました。
さて、黒塗り箇所にはなにが入るでしょう?
答えは、
AIを
「助けて!」と叫ぶと、
未来の道具でなんでも願いを叶えてくれる猫型ロボット、
と思っている
です。
びっくりしました。
わたしたち(中小企業診断士)が相手にしているのは、
のび太くんだったんです!
映画(*1)とかSFの影響で、
AIをなにか人間を超える知能を持った存在、
いわゆるスーパーインテリジェンスとしてとらえているんですね(*2)。
そもそもAIに決まった定義はありません。
なんだそりゃ!
とお思いでしょうが、
異なった文脈の中でそれぞれ違った解釈をされているのが現状です。
ただ、
北陸先端科学技術大学院大学の溝口理一郎教授が
AIとは、人工的に作った知的な振る舞いをするもの(システム)
と定義されているように、
決して人智を超えるようなものではありません。
したがって、わたしたち診断士の役割は、
AIにできること、できないことを理解し、
経営者に、
AIはドラえもんのような魔法の道具ではなく、
企業の経営課題の解決ツールである
という具体的なイメージを伝えることなのです。
繰り返して言います。
あなたの目の前にいるのは、
のび太くんです。
説明しても、よく理解してもらえない場合、
最後の手段として、こう言ってあげましょう。
「社長、わたしがあなたのドラえもんです。」