シンギュラリティは近い⁉️ー松尾豊氏の特別講義と映画『AI崩壊』と

めざせ!AI スペシャリスト
昨年はこんな会合もあり、だった(©️JDLA)

AI(人工知能)の知性が人間を超える「シンギュラリティ」。
レイ・カーツワイルは、
シンギュラリティは近いのなかで、

「2045年にシンギュラリティが起こる」

と唱えた。

これはエッセンス版。

果たして、そんな日が来るのだろうか?

最近公開された映画
『AI崩壊』(2020年1月31日公開)を観て、
改めてそんなことを考えた。

通信量の関係でレンタルDVDで。

ーー今から10年後の2030年、
日本では医療AI「のぞみ」が、全国民の個人情報を管理していた。

ところが、
突如として「のぞみ」が暴走を始め、
生きる価値のある人間とない人間の「生命の選別」をはじめた。

制御不可能となった「のぞみ」を止められるのは、
開発者である天才科学者・桐生浩介と、
管理者である義弟・西村悟のふたりだけ。

しかし、
その桐生が真犯人にはめられ、
「のぞみ」を暴走させた犯人に祭り上げられてしまう。

果たして桐生は、
警察の追手を逃れながら、
「のぞみ」の暴走をストップさせられるのか?ーー

ハラハラドキドキするサスペンス映画としてはおもしろい。
でも、
けっきょく「のぞみ」を暴走させたのは人間(真犯人)だよな。

中途半端な感じが残ったが、
話はそれで終わらない。

映画は、
東京大学大学院教授・松尾豊氏が
テレビでAIについて語っている場面で始まるのだが、
その松尾豊氏のお話を聞く機会があった。

今日(2020年7月23日)行われた、
日本ディープラーニング協会主催「(G検定・E検定)合格者の会」。

今年はオンライン開催(YouTube)

そこで、
理事長でもある松尾氏が、
特別講義を行われたのだ。

松尾先生の講義が今回の目玉(上から2つ目)

ーー知能の領域は、
身体性」と「記号」の2つの世界から構成されていて、
ディープラーニングはこれまで、
画像や音声のパターン認識という「身体性」の領域で成果を挙げてきた。

さらに最近では
記号」の世界、つまり自然言語処理の分野で、
「BERT」「GPTー3」が顕著な成果を挙げはじめた。

ただし「BERT」「GPTー3」は、
言葉の本当の意味を理解しているのではなく、
記号」として正しく推測しているに過ぎない。

これらが、
身体性システム(講義では「世界モデル」といっていた)と結びついたとき、
汎用型AI(講義では「万能チューリングマシーン」)が実現する、
というのだーー。
(映画よりこちらの技術的な話の方がリアリティがある!)

果たして25年後、世界はどうなっているのか?

ぜひともこの目で見たいと思う。

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コメント

  1. […] 「強化学習」のことを思いださせてくれた、 Shane Gu氏の「深層強化学習の汎用に向けて」は、 「深層強化学習」の手法をロボットへ応用して「汎用型AI」を制作しようという最先端の研究だ。 (この前、汎用型AIについて考えた。そのブログは、こちら) […]

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