「ブラタモリ」で紹介された「辰巳用水」探訪記その1

おじさんの金澤

金沢の町を歩くと、いたるところに水の流れがある。
女川と呼ばれる浅野川、男川と呼ばれる犀川のことではない。

犀川は男川らしく大きな河川だ。

「用水」と呼ばれる人工の川が町のあちこちに流れているのだ。

そのひとつ「辰巳用水」が、2015年にNHK『ブラタモリ』で紹介された。

番組では、タモリが辰巳用水の隧道(ずいどう:トンネル)を歩いていた。
その同じ隧道を歩ける歴史探訪会が、1年に1回あるという。

主催の金沢市文化財保護課に電話したのが、
探訪会の1週間前。
でも、すでに定員に達しているという。

残念。また、来年か。
電話を切ろうとしたら、まあこれはつけたしですよという口調で、
「キャンセル待ちしますか? 他にもキャンセル待ちの方、結構いらっしゃいますよ」
という。

結構いるって、じゃあ、ダメじゃん。
でもまあ1年おあずけになるんだし、しとこうか。
「お願いします。」

そして、キャンセルが1つ出たと電話があったのが、会の2日前。

期近なので結構いたはずのキャンセル待ちの人たちはみんな断ったのだろう。
「行きます」
と答えたら、
「ぜひ、お願いします」
と先日とは全然違う口調で言われた。
まあ、気持ちは分かる。
断られ続けて、心が折れかけていたんだろう。

電話を切ろうとしたら、
「あっ、長靴とカッパと懐中電灯忘れないでくださいね」
って、おいおい、大事なことだよね、それ。

うれしいのはわかる。もう電話かけなくていい。冷たく断られなくていい。
わかるのだ。
わかるんだけど、
喜ぶのは電話切ってからにしてもらえますか?

まあ何はともあれ行けることになった。
で、行けることになったらなったで、
「なんでわざわざ『ブラタモリ』で採り上げられたんだろう?」とか
「歴史探訪会ってことは参加前に辰巳用水の歴史を調べておくべき?」とか
いろいろ疑問が湧いてきて、
さらには数字がどんどん上がっていく降水確率も気になりだして、
行く前からそわそわ、どきどき、もやもや、ばたばたし始めた。

落ち着こう。
落ち着け、自分!
とりあえず、長靴とカッパと懐中電灯、準備しよう。

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コメント

  1. […] 2017年10月7日。 いよいよ辰巳用水探訪会当日になった。 (前回はこちら) […]

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