わが国独自に発達した数学、
「和算」に興味をひかれ、
鳴海風著『和算小説のたのしみ』(岩波科学ライブラリー)
を購入した。
本書は「和算」をテーマにした小説のガイドブックで、
小説を通して和算の概要をサクッと知りたい、
というムシのいい考えにぴったりだ。
まずは、
児童向けで読みやすい、
ということで、
遠藤寛子著『算法少女』を選んだ。
FMラジオJ-WAVEの「BOOK BAR」という番組で、
女優の杏(あん)さんも紹介していた。
(下世話な話だが、この前の不倫騒動の被害者としてよく名前が出ていた。)
で、本作は、
安永4年(1775年)に出版された同名の和算書を題材にしており、
のちにコミック化、アニメ映画化もされている。
ストーリーは、
父から算法の教育を受けていた町娘あきが、
算額の誤りを見つける。
それが、久留米藩主の耳に入り、
あきを姫の算法指南役にしようとしたが、
思わぬ横やりが入り、
騒動が持ち上がる・・・。
わかりやすい展開に、
「和算」のエッセンスをちりばめ、
「和算って初めて」
という大人にもおすすめできる一冊だ。
もちろん、
小説を読むだけでは数学の勉強にはならないが、
Youtube でダラダラ動画を見ている時間を充て、
数学に触れる時間を増やしていきたい。