日本の古典って意外と穴場かな〜?
機械学習を活用したWebアプリのテーマを決めるとき、
まっさきにそう思った。
AIの主流といえば、
画像処理だが、
文系の自分が理系と戦うには、
文系要素がある「自然言語処理」だと、
最初から決めていた。
そして、
自然言語って、別に現代文でなくてもいいよな。
そう思ったのだ。
で、自然言語処理のテキストをいろいろあたってみると、
文章生成といえば、
日本語を入力したら英語が出てくる翻訳モデルばかり載っていた。
でも、
同じように考えれば、
日本の古文を入力したら現代の日本語を出力できるのでは?
反対に、
自分の日記など現代文を古文にできたらおもしろそう!(ニーズがあるかどうか知らんけど)
そう思ったのだが、
制作期間がわずか3カ月。
先生からも、
「完成させることを第一に考えましょう」
とクギを刺されていた。
それで、アプリのテーマを
「AI一茶くん」などの前例がある「俳句」に決めたのだ(制作日記は、こちら)。
2020年5月10日、
キカガクの長期コースが終わり、
さあ、これからやろうと思っていた古典に取り組もう!
と意気込んだのだが、
そういえば日本の古典って、ちゃんと読んだことなかったな
と思いあたった。
なにを読もう?
ネットでいろいろ調べたら、
前回、カミュ『ペスト』で見た
「100分de名著」シリーズの今月(2020年5月)放送分が、
『平家物語』だった。
これだ!
そう思い、
さっそくamazon のkindleでテキストを購入。
さらに、本棚に並べてあった、
「声に出して読みたい日本語 音読テキスト①『平家物語』」
を見つけた。
『平家物語』の大きな特徴は、目で読むのではなく、耳で聴くものということです。
『平家物語』の文章には、声に出されてこそのおもしろさがあるのです。(「100分de 名著『平家物語』」より)
それで、
巻第一の「祇園精舎」を音読してみた。
すごくリズム感がいい!
さらに『平家物語』は、
琵琶の演奏とともに語られ、
「能」の舞台でも演じられている、
まさしく総合的エンターテインメントだ。
そんな『平家物語』に真っ正面から向き合い、
なにができるか試してみたい。