「デジタルネイティブ」と呼ばれる世代が入社してきて、
驚くことがある。
「新入社員はPC操作が苦手!?」
ということだ。
タッチタイピング(キーボードを見ないで入力すること)ができないのはもちろん、
「PCの液晶画面をタッチ操作しようとしていた」
という笑い話(笑えない?)もある。
日経クロステックの
「PCに不慣れな新入社員、伝えるべきファイル操作の基本」(2019年4月3日)
に、その経緯が書かれていて
「なるほど」
と思った。
記事では、
日常使うデバイスがPCからスマホに変化したことを挙げ、
20代は、
新しいデバイスは取説なしでも操作できる代わりに、
マニュアルを読んで使い方を習得する必要があるものは苦手というわけだ、
と分析し、
新入社員研修にPCスキル習得を組み込むことが不可欠だ、
としている。
デジタルネイティブ世代だからPC操作は得意だろう、
という認識は捨て、早いうちからフォローすべきなのだ。
記事ではさらに、
研修内容にぜひ組み込みたいスキル(ルール)として、
「共有ファイル保存ルール(*)」
を挙げている。
その理由は、
スマホではフォルダ作成やファイル保存の必要がないので理解が乏しい。
しかし、会社では知らないと業務に支障をきたす恐れがある重要なルールだからだ、
という。
そういう自分も、
現在、社内でPCスキルの研修講師を担当しているが、
2、3年前までは、新入社員と同じようなレベルだった。
スキルアップできたのは、
最初に一度、セミナーを受け基本操作をきちんと学んだからだ。
自分が担当する研修も、
新入社員が自分で最初の第一歩を踏み出せる、
そんな基本を学べる研修にしていきたい。
*共有ファイル保存ルール
1.やたらとフォルダー階層を深くしない
2.共有サーバー上のファイルをいきなり削除しない
3.「最終版」などのファイル名を付けない
4.社外に送る書類は改ざん不可能なPDFに変換する
1.やたらとフォルダー階層を深くしない
2.共有サーバー上のファイルをいきなり削除しない
3.「最終版」などのファイル名を付けない
4.社外に送る書類は改ざん不可能なPDFに変換する