できるだけ文字を減らすように。
最近、社内でこういう指示をよく目にする。
働き方改革や人手不足で、
生産性の向上が叫ばれ、
だれも長い説明文を読んでいる暇などない、
というわけだ。
プライベートでも、
映画館で2時間以上座っているのはつらいし、
小説の冗長さ(それがいいところなのだが)にもつきあえなくなった。
YouTubeの動画も1分以上なら、
クリックするのをためらってしまう。
ビジネス文書の世界も、
短いダイジェストがあって、興味があれば本紙を読む。
そんなふうに変わってきた。
シンプルに、
相手に伝わる書類を作る。
そのためには
ビジュアル化の技術が必須だ。
ただ、それは単なるパソコン操作の技術ではない。
『Google流 資料作成術』は、

PCスキル本ではない
データを使ってストーリーを語る技術が必要だ、
と説く。
見にくいフォント、過剰な色、並べただけの箇条書き、無駄な強調、
そして、伝えるべき情報を伝えられないグラフ。
そんなひどい書類をよく目にする。
クリックひとつでだれでもグラフを描けるようになったが、
それだけでは相手に大事なことは伝わらない。
不必要な要素を取り除き、
相手の注意を引くような表現をする。
ビジュアル化は、
相手にわかりやすく伝えるデザイン力なのだ。
これからは、そんな力を身につける研修をしたい。