2019年3月13日。
ビッグニュースが飛び込んできた。
ZEPPが金沢にできる(予定)、
というのだ。(2019年3月13日 日経電子版)
記事の中で、
音楽需要はCD購入などからライブ鑑賞といった「コト消費」に移っている、
という。
確かにいつの頃からかCDを買わなくなった。
金沢フォーラスにタワレコが入っているが、めったに行かない。
音楽ナタリー、YouTube、iTunesのサブスクなど、
「モノ消費」はぜんぶ自宅でできるのだ。
でもその分、リアルの価値が高まった。
ネットでは手に入れられないリアリティ。
それがライブだ。
目の前で実物のアーティストが演奏している。
オーディエンスも、歌に音に合わせて体を揺する、こぶしを振り上げる、手拍子をする、叫ぶ。
一緒に一つの音楽を作っているこの感じ、
この高揚感。
それは録音された音楽にはないもの。
まさにライブは現代の「お祭り」だ。
その現場に参加するために、わたしたちはお金を使う。
金沢にもそんなお祭り会場=ライブハウスがある。
キャパ順に、
「金沢EIGHT HALL (8HALL)」(500人)
「金沢AZ(アズ)」(300人)
そして「vanvan V4(van2)」(200人)、
の3つが主な箱だ。
8HALLは、その名の通り立派な「ホール」だ。
繁華街片町交差点そばで、アクセスが便利。
設備も整っていて、コインロッカー150個、広いトイレ、大きめのドリンクバーがある。
アズは、片町から徒歩10分でアクセスはいい。
ただドリンクバーがないため、生ビールがない。
客席も入ってすぐ階段を下りる不思議なつくりだ。
Van2は、町中からちょっと離れたところにある。
周辺には駐車場がなく、中にはコインロッカーもないのだが、
壁いっぱいに出演者のサインがあって、本当の音楽好きが集う箱だ。
ここに、2,000人級のピカピカのどでかい箱が加わるのだ。
楽しみだ。
ただ、一つ心配がある。
それは、
すぐつぶれるんじゃないか?
ということだ。
場所が金沢の中心から外れた「西金沢(にしかね)」なのだ。
金沢駅からJRで一駅なのだが、住宅地で周りに飲食店などもない。
キャパを埋めるには遠征組頼りになるが、新幹線や高速バスへの乗り継ぎは不便だろう。
ZEPP仙台(2012年7月廃止)は、仙台駅東口にあってライブ終了後すぐ新幹線に乗れるのがウリだった。
さらに、ZEPPだけポツンとできても、ライブがなければ地元の人たちは足を向けない。
ZEPPを核にしたエンタメエリア構想に加え、
いつのまにか音楽から卒業した30代以上の意識改革も必要だと思う。
もちろん、他人事ではない。
音楽があふれる街「金沢」を、わたしたち住民が責任をもって育てていきたい!