前回、こんな話をした。
たとえば、
サイコロを720回投げて、6の目が150回以上出る確率は?
という問題。
というとんでもないことになるので、
正規分布で近似する。
6の目が出る確率は1/6なので、
720回投げれば120回(720 × 1/6)くらい、
6の目が出るだろう(平均=120)。
公式より、
分散は、100。
標準偏差は、10になる。
なので、
150回を標準化すると、
z = (150-120) / 10 =3
標準正規分布表より、
150回以上になる確率は、0.13%
と、かんたんに算出できる!
一方、
交通事故の発生率のような特殊な場合は、
ポアソン分布で近似する。
ポアソン分布とは、
平均λ(ラムダ)回発生するイベントがk回起こる確率で、
公式にλとkを代入するだけ。
Excel ならPOISSON関数で一発で出る。
1ヵ月で平均λ回コンバージョンする広告を使って得られる今月のコンバージョン数
とか、
1日平均λ個の不良品が発生する工場で、今日発生する不良品の個数
などを計算するのに使われる
汎用性の高い分布だ。
さて、
1.正規分布
2.二項分布
3.ポアソン分布
と出そろって、
これで「記述統計学」分野は終了だ!(*)
次回から、
いよいよ統計学の本丸、
「推測統計学」(の基礎)に入る。