アルベール・カミュ(*1)の『ペスト』(*2)を読んだ。
*1 フランスのノーベル文学賞受賞作家。「不条理の哲学」で有名。
*2 1947年に出版された。『異邦人』と並びカミュの代表作のひとつ。
新型コロナウイルス感染症拡大で、
ウイルスや感染症に興味をもち手を伸ばしたのだ。
しかし、難解だった。
翻訳が悪いのか?
と思い、いったん中断(すぐ他人のせいにする)。
コミックなら、と思い、
『リウーを待ちながら』(朱戸アオ・全3巻)
を手に取った。
富士山麓の街で起こったアウトブレイク(感染症の突発的発生のこと)。
(ロックダウンされ)静かに死にゆく街で、懸命にに生きようとする人々の姿を描く!
というこの作品。(公式紹介より。カッコ内は補記)。
なぜ手にとったかというと、
主人公、横走中央病院の医師・玉木が、
『ペスト』の主人公の医師・リウーに例えられており、
ストーリーも、
治療に奮闘する彼女と彼女を取り巻く人たちの生きざまが描かれていて、
リアリティを感じたからだ。
コミックはよかった。
この勢いで、
もう一度!
と『ペスト』に戻り、
今度は、
ストーリーだけを追う飛ばし読みで
なんとか完読した。
しかし、
あまりよくわからなかった。
ペストに対する登場人物の思考についていけなかったのだ。
読後、amazon のおすすめに
『NHK 100分de 名著 アルベール・カミュ『ペスト』』
が表示された(amazon のレコメンド機能はすごい!)。
解説書を読んだら少しは理解できるかも
と思い、即購入。
中条省平氏の解説を読み、
こういう深いテーマだったのか!
とひざを打ち、
さらに、
NHKオンデマンドで番組の再放送が見られると知り、
すぐに全4回分を視聴した。(*3)
この番組(含むテキスト)、最高によかった。
カミュの『ペスト』、
新型コロナウイルス感染症が蔓延する今こそ、
読むべき一冊だと痛感!
次回、
その内容を紹介したい(小説のストーリーではない)。