急にどしゃ降りになった。
湖西線の緑の車両に雨がしぶきを上げる。
京都駅で敦賀行き新快速を待っていた。
2019年8月19日、午後2時半。
予定外の出来事があったのだ。
名古屋から関西本線で木津まで出て、
奈良線で京都に行く予定だった。
ひとつ手前の加茂駅までは順調だった。
しかし、
木津駅到着直前に奈良線不通のアナウンス。
うそ?
迷ったが、木津駅で降り、
改札で振替輸送の話を聞き、
言われるがまま、
新祝園駅から近鉄電車で京都駅へ。
旅の気分が一気にしぼんだ。
なんとか京都駅には着いたが、
乗る予定だった新快速は10分前に発車済み。
つぎの敦賀行き新快速は1時間後。
することもなくホームで待っていたら、この豪雨だ。
この雨で、
先ほど乗った関西本線が不通になったらしい。
本線とは名ばかりで、
古い車両1両だけの超ローカル線だ。
不通に巻き込まれていたらヤバかった。
青春18きっぷの旅は、
綿密に乗る列車を組み合わせる。
ひとつでも狂えば旅が成り立たない。
常に代替案を準備しておかないと、
途方に暮れてしまう。
ここ数年異常気象が続き、
さらにJRを中心に計画運休が始められた。
気候は旅の大きなリスクだ。
日本経済新聞8月10日の朝刊に、
世界を悩ます異常気象 それでも温暖化対策が滞る理由
という記事が載っていた。
異常気象の大きな原因が、
人類の引き起こした地球温暖化ならば、
これも自業自得ということか。
決して他人ごとではないのだ。