2019年9月7日、土曜日。
石川県地場産業振興センターで、
「令和元年度 中小企業診断士理論政策更新研修会」を受講した。
この研修会、
診断士資格の更新要件のひとつになっているので、
毎年一度受講しなければいけないのだ。
今回のメインテーマは「事業承継」。
経済産業省の令和2年度概算要求で
「地域・中小企業・小規模事業者関係の概算要求」
の一番目に挙げられているのが、
「事業承継・再編・創業等による新陳代謝の促進」
で、要求額は前年比80%増の232億円となっている。
経営者の高齢化、人手不足、人口減少と、
中小企業・小規模事業者を取り巻く環境は厳しい。
これらに加え「働き方改革」の規制がさらに経営を圧迫する。
労働者にとってはありがたい話が、
経営者にとっては諸刃の剣になる。
会社訪問をする中で、
この少ない人数で、有給休暇5日間取らせるなんて無理!
という経営者の悲鳴ともいえる話をよく聞く。
さらに、2020年4月からは、
時間外労働の上限規制、も導入される。
会社をやめろというのか!
と、労働基準監督署(労基)とケンカした社長もいると聞く。
そもそも働き方改革の目指すものは、
少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少などの課題に対応するため、
働く人の意欲・能力を存分に発揮できる環境づくりだ。
研修会を受講し、
経営者も労働者もともにハッピーになるような態勢づくりのお手伝い
これが中小企業診断士の仕事だな、
と改めて思った。
これからは、そんな信念を持って、
ITコンサルタントとして会社訪問をしていきたい。