カルチャー系の講座は、男性には敷居が高い。
それが今回、金沢アートグミの「つまみぐみ講座」に参加したのだ。
テーマは「箸から始まるエトセトラ+(プラス)」。
なんで参加するつもりになったのか?
ぶっちゃけていうと、
という腹だ。
箸は日本文化の代表選手。
さらに輪島塗で有名な「漆塗り」が体験できるのだ。
(岩波文庫「うるしの話」も買った。)
そして、当日。
持ちものに「愛用の箸」とあったので、自慢の箸を持って行った。
使ってはいないけれど(そこは目をつぶろう)、
昔、京都の市原平兵衛商店で買った「すす竹の箸」。
高級品なので使わず大切にしまってあった。
さて、まずは箸置きづくり。
用意された直方体の木片を機械で削る。
高速回転するベルトに指が当たったら大惨事だ。
次は、いよいよ漆塗り。
木片をサンドペーパーで磨き、
絵筆で全体に塗っていく。
漆はかぶれるのでゴム手袋をする。
ものづくりは危険がいっぱいだ。
でも、女性講師、名雪さんが親切にアドバイスしてくれ、無事、作業は終了。
漆が乾くのに3日はかかるという。
箸置きを使う食生活ではないが、出来上がりが楽しみだ。
そして19時半からトークライブ。
参加者は8名。
じゃあ、御持参のお箸を出してください
おでんと黒豆が配られ、
いきなりお食事会が始まった。
箸が進むにつれ次第に場も温まり、
箸にまつわるいろんな話が飛び交う。
わたしがすす竹の箸の話をすると、名雪さんがぽつり。
「お気に入りは大切にしまっておくのではなく、毎日使ってあげてください」。
はっ!とした。
いいものを「持っている」。
それは、
センスの良さ、
ステキなライフスタイルの証。
それは自慢に過ぎない。
ものは「使って」こそ価値がある。
お気に入りを毎日、大切に使う。
愛情を注いで使い続ける。
「愛用」とはそういうことなんだ。
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