「胃がキリキリするので、今日は(会社を)休みます」
ー大丈夫? ゆっくり休んでね。
「熱が 39度あります」
ーゆっくり休んでね。お大事に。
「今日は疲れているので休ませてください」
ーふざけてる❓
日本人の8割は疲れている。(出典:日本リカバリー協会)
なのに、
疲れたら休むという当たり前のことができない社会はおかしいのではないか。
「休養学〜あなたを疲れから救う」の著者・片野秀樹氏はそう指摘する。
本書では、まず、
疲労のもとはストレス(*)で、
強いストレスがかかると人体の3つの制御システム(内分泌系・神経系・免疫系)に悪影響を与えるから疲れるのだと、疲労の正体を明らかにする。
*肉体的・精神的な疲労の原因になるような外的刺激はすべてストレスであると定義している。
そうして次に、
疲労をリカバリーする「休養」について、
さまざまな方法を紹介する。
疲れをとるのなら家でゆっくりすればいいと思うが、
そういう「守りの休養」ではなく、
より疲れがとれるように過ごして活力を得る
「攻めの休養」を提案しているのが新しい。
具体的には、
ヨガ、ストレッチなど軽い運動で疲れにくい体づくりをしたり、
食べ過ぎない(腹八分目)ことで体を休めたり、
ペットやAIロボット↓と触れ合ってストレスを解消したり、

LOVOT!
といろんな視点で方法が紹介されているが、
大事なのは、
自分で決めて休養をとるという積極的な意識だという。
そんな私たち一人ひとりの新しい「休み方」が、疲れても休めない日本を変えていく。
ならば、
休むことに罪悪感を感じる自分の意識を変えることから始めていきたいと思う。