以前、
と書いた。(そのブログが、こちら)
今でも、
「ライブハウス巡りはライフワークのひとつ」
と思っている。
しかし、
その気持ちが、最近揺らいでいる。
コロナで、状況が激変しているのだ。
これまでは人の集まるところに文化が生まれていた。
「密閉」「密集」「密接」の“三密”を完全に満たしたライブハウスもそのひとつだ。
“三密”だからこその「現場感」「一体感」「高揚感」がそこにはあった。
しかし、
コロナウィルス感染拡大防止のため、
“三密”を満たした空間にいることは危険だ、
ということになった。
「“三密”を必ず避けましょう」
と政府や専門家が口をそろえて警告し、
その認識は、
みんなの中で広まりつつある。
だから、
たとえコロナが終息(*1)しても、
ライブハウスってちょっとやばいんじゃない?
という感覚はきっと残るだろう。
さらに、
現在、支援の輪が広がっているとはいえ、
コロナ収束までに、
小さなライブハウスは経営的に持ちこたえられるのか?
という疑問もある。
感染対策をして細々と営業を続けても、
「こんな状況なのに何をやっているんだよ!」
と世間の目は厳しい。
「こっちは仕事として真剣にやっていても、世間から見れば“遊び”という商売に過ぎない。」
と、あるライブハウスのオーナーはいう。(日刊SPA 2020年4月18日 配信記事より)
そうなると、
ライブハウスの是非うんぬんの前に、
ライブハウスそのものがなくなってしまうのではないか?
ユーロスペース(東京都渋谷区の有名なミニシアター)の北條誠人支配人は、
「新型コロナの蔓延が収束した社会では、人が集まることを忌避し、その上で文化を生もうとするのかもしれません。」
と言う。(週刊新潮WEB取材班 2020年4月18日 掲載記事より)
(ミニシアターもライブハウスと同様、“三密”空間として苦境に陥っているのだ。)
そして、
これを裏付けるかのように、
先ほどのライブハウスのオーナーも、
「ライブハウスの復活は、今はまったく考えられません。これからは、有料配信を始めようと思っています。」
と話している。
ふたたび、ライブハウスでライブを見る日は戻ってこないのか?
あまりにも急な展開で、
気持ちが追いついていけないのだが、
今回のコロナ禍は、
ライブハウスやミニシアターなど、
文化の在り方まで根本的に変えてしまうのかもしれない。