『カフェが街をつくる。そして、社会をつくる。』(入川ひでと著)を読んで、
こんなカフェならやってみたいと思った。
「カフェ」はコーヒーを売る場所じゃない?
最近は、ただ“おしゃれ”なだけじゃないカフェが増えている。
本書の著者・入川さんは、「カフェは街をつくる装置だ」と言う。
出店するときにまずやるのは、“人を観察する”こと。
駅前を歩く人、商店街の人、近所の家族、学生…。
どんな人がどんな時間に動いていて、どんなお店を求めているのか。
その“街の空気”を読むことから、すべてが始まる。
だから、メニューも内装も営業時間も、全部「その街の人たち基準」。
「毎日来たくなる」「ふらっと寄れる」ような心地よさを意識してつくる。
結果、お客さんが1日に2回来ちゃうようなお店になるわけ。
カフェは“人と人をつなぐ場所”
著者が理想とするのは、「地元の縁側」みたいなカフェ。
たとえば、掲示板で家庭教師を募集したり、イベントを開いたり。
子どもを少し預かったり、自転車を置いてあげたり。
そんな“おせっかい”ができる場所。
そして、オープン前には交番に挨拶に行ったり、
宣伝は地道にチラシを配るだけ。SNSよりも、人と人。
そうやって地域に溶け込むから、リピーターが自然と増えていく。
カフェは、飲食店というより「コミュニティ・ハブ」。
人が集まり、出会い、つながっていく拠点なのだ。
「飲食だけで食べていく」じゃないビジネスモデル
著者が作るカフェは、売上の半分が飲食以外。
地元企業とのイベントや、アーティストのライブ、
地域のワークショップなどが新しい収益源になっている。
つまり、カフェは“人とアイデアを掛け合わせる場所”。
ビールやコーヒーを飲みながら、
「次こんなことやろう!」って話が生まれる。
この考え方、カフェに限らずどんなビジネスにも通じる。
「何を売るか」よりも、「誰とつながるか」。
それが、長く続くお店の鍵なんだと思う。
起業を考えているあなたへ
“ビジネスって、結局は人と人をつなぐこと”。
地域の人の暮らしをちょっと便利にしたり、
「なんかここ落ち着くな」と思ってもらえたり。
そんな小さな積み重ねが、街を変えていく。
カフェのように、
あなたのビジネスが「誰かの日常の一部」になったとき、
それはもう立派な“街づくり”‼️
「おしゃれな店をつくる」より、「必要とされる場所をつくる」。
それが、“続くビジネス”のいちばんの秘訣かもしれない。

