3月16日(月)、マンガ大賞2020年が、
『ブルーピリオド』(山口つばさ)
に決まった。
本作は、
ヤンキーだけど成績優秀な高校生・矢口八虎(やぐち やとら)が「絵を描く」ことに目覚め、
東大より難関(?)の東京藝大をめざして青春を燃やすスポコン受験物語だ。
その八虎が、不良仲間と渋谷のスポーツバーで、
サッカーワールドカップを見る場面がある。
日本がペナルティゴールを決め、劇的な勝利をおさめ、
八虎は仲間と大騒ぎとなるが、
騒ぎながら、ふと、自分に問いかける。
「この感動は誰のものだ?」
「なんでこんなに大声出してんの?」
そして、自虐気味にこう思う。
「他人の努力の結果で酒飲むなよ」
彼の心が悲鳴をあげる。
「これは俺の感動じゃない」
ーーまもなく始まる(だろう)東京オリンピック。
自分も、
日本選手の活躍に、歓声をあげ、美酒に酔うことだろう。
楽しそうだ。
でもそれは、
他人の努力の成果を味わっているだけだ。
がんばってる人を見て、
心うたれるのはいい。
でも、自分はどうなんだ?
このマンガは、
八虎みたいに若くはないけれど(高2なので17歳?)、
もうすぐ57歳の自分も頑張らないと!
と、ともすれば易きに流れそうな自分を励ましてくれる。
もし、
いまよりステキなミライがあるとするならば、
それは自分の努力で創るものだ。