起業したい。でも、どこから手を付ければいいか分からない。
そんな人に響くのが、株式会社StockSun代表・株本祐己さんの『稼ぐことから逃げるな』です。
本書は「個の時代」を勝ち抜くために必要な思考と行動を、リアルな実践例とともに語っています。
ポイントを起業家視点で整理しました。
1. ビジネス戦闘力を上げる
株本さんは「ビジネス戦闘力」をヒト・モノ・カネを動かす力と定義しています。
その核心は人脈にあります。特に「決定権を持つ人」とつながること。単なる名刺交換ではなく、Facebookで実名・顔出しでつながることが有効だと説きます。
雑魚の人脈がいくら多くても意味はない。
等価交換できる情報を持って、社長層に食い込もう。
中小企業のオーナー社長とネットワークを築くことが、長期的な資産になるのです。
2. 個の力で稼ぐ経験を積む
会社員としてのスキルはその会社の中だけで通用しがち。
一方、アフィリエイト・せどり・ネットショップなどは汎用性の高い稼ぐ力を磨けます。
また、日常から「この店は何席?一日の粗利は?」と収益構造を推測する癖を持つ。
これがビジネスモデルを見抜く眼を養います。
さらに「インダストリー(産業)×スキル」の掛け算で専門領域を築くことも重要。
例:フランチャイズ×ウェブマーケティング、出版×コンサルティングなど。
自分の得意分野を3年単位で集中的に鍛えましょう。
3. フリーランスから「発注力」へ
株本さんの会社StockSunは社員ゼロ・在庫ゼロ・オフィスなしで年商10億円規模。
秘密はフリーランスのネットワークとSNS活用にあります。
フリーランスは自分の時間を切り売りするだけでは限界がある。
だからこそ、「仕事を発注して人を巻き込む「発注力」」が収入を伸ばすカギ。
いったん自分の利益を下げてでも、発注力を高める視点が求められます。
4. SNS・ブログを武器にする
株本さんは営業電話や飛び込みは時代遅れと断言。
SNSやYouTube、特にブログを起点に仕事を呼び込みました。
•Facebookでターゲット層に届ける
•YouTubeで明確なペルソナを設定
この一貫した発信が、固定費ゼロでも案件が集まる仕組みを作ったのです。
5. 結果にフルコミットする
起業では「自責精神」――結果をすべて自分の責任ととらえる姿勢が不可欠。
お金をいただく以上、結果を出して相手を潤わせる。
これが継続的に稼ぐための大前提です。
ビジネスで勝つことは、人の役に立って稼ぐという最も難しい競争。
だからこそ努力する価値があるのです。
「お金を稼ぐこと」を後回しにせず、今こそ行動を起こしましょう。
起業準備中の方は、まずは自分の得意分野とビジネスモデルの掛け算を考えることから始めてみてください。

