中小企業診断士とは、
中小企業の課題を解決し、社長を笑顔にする、
唯一の国家資格のコンサルタントです。
そんなプロのコンサルタント(プロコン)が、
AI時代を迎え、取り組むべきことをまとめました。
中小企業診断士以外のあらゆる企業向けコンサルタントの方も参考にしてください。
なお、以下の概要と内容のほとんどは、京都府中小企業診断協会の坂田岳史氏によるものです。
1.暗黙知を蓄積する。
AIに代替されない、マニュアル化できない能力を磨く。
たとえば、対人コミュニケーションなど。
2.AIでできることを認識する。
現在のAIができることを整理し、情報をアップデートしていく。
3.AI の技術面をある程度理解する。
機械学習、ディープラーニング、性能評価方法、IoT・ビッグデータとの関連性、代表的なAIツール(クラウド、ライブラリ)など、基本理論を理解する。
4.AI導入のコストと時間を認識する。
費用と時間をかければなんでもできるが、限られた予算内で実現でき、もっとも費用対効果が高い方法を助言・指導できる力を身につける。
5.課題からAIテーマを設定できるようになる。
顧客の抱える複数の課題のうち、AIで解決できるものを見抜き、適切なアウトプットを設定し、そのために必要なインプットデータの収集・整形・加工・確認や教師用データの選定・タグ付けまで一貫してできる能力を身につける。
6.AI開発の要件定義ができるようになる。
顧客の要望を予算の範囲内で定義する力。とくに、AIのアウトプットが、生産性向上や業務改善に寄与するかの視点で指導できる力を身につける。
7.中小企業が使えるAIサービスの情報を持つ。
現在ほとんど存在しないが、3年以内に、従来のITベンダーがAI技術者を育成・確保して、中小企業向けソリューションを提供してくる。その情報をキャッチアップしておく。
8.AIを導入し成果を出すことを積み上げる。
企業再生など計画を立てるだけではなく、計画がきちんと実行されて、計画どおり成果を出す成功体験を、AIソリューションで積み上げて、自分をAI専門家としてポジショニングしていく。
今から3年が勝負です。
レッドオーシャンになる前に、がんばりましょう!
なお、IT経営コンサルタントでもある坂田岳史氏のWebサイトはこちら。
http://itconsul.biz/