若ハゲと呼ばないで!その2ー告られたと思う大学時代の思い出

コンプレックス克服
19歳の私。やはり帽子は必需品?

1983年、大学2回生の夏。
その日はクラブの夏合宿最終日で、
浜坂あたりの海岸で打ち上げをしていた。

わいわいとみんな大騒ぎするなか、
ひとり、浜辺で海を見ていた。

すると、1回生の女子がひとり、そばに来た。
同じチームの後輩だ。

「どうしたの?」

と問いかけたが、返事はなかった。

しばらくの間、
ただ、二人並んで、黙って海を見てた。

(なんかこれって、恋愛映画の1シーンみたい)
と思ったら、突然、

「なんで気づかないんですか、バカ!」
と言って、横から僕を突き飛ばした。

不意を突かれて、海中に身体ごと倒れ込んだ。

(なんなん、いきなり!?)

海水まみれで立ち上がって振り返ると、
もう彼女はいなかった。

数秒、とまどったあと、ハッと気づいた。

(もしかして、告られた?)

その夜、宿泊先で夏合宿の反省会があった。
同じグループの先輩から、
「おまえは、友だちが少ないのがダメやな・・・」
と、1時間ほど説教された。

(昼間、ひとりでおったんがあかんかったんか)

でも、でもな・・・。

(友だちはおらへんけど彼女はおるで)
(本人には未確認やけどな)

心の中でずっと反論していたのだった・・・。

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強くなりたい、ひとりでも!と思えた一冊。

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